【4659】エイジス財務分析 棚卸代行トップ その収益性・成長余地・財務健全度を探る

3点台

この記事では、財務諸表から主要指標の数値を抜き取り、以下の項目について独自の採点方式で5段階評価を行い、ランク付けをしていきます

評価項目

・収益性 (売上高利益率・ROE等)

・成長性 (売上高・利益増加率)

・財務健全度 (自己資本比率・負債比率)

・フリーキャッシュフロー推移 
  (FCF推移・資本的支出/純資産) ・株主還元 (自社株買い・配当性向・IR充実度)

参考ページ
各評価項目に対する採点基準

エイジス 企業概要

エイジスはチェーンストア・流通小売業者や卸業者、メーカー、公共事業者等、様々な業者に対して棚卸や改装、補充、調査などをアウトソーシングとしてサービスを提供している企業です

主なセグメントは以下の通り

1.国内棚卸サービス
  利益管理・商品管理を目的として在庫金額・数量を確定する商品棚卸サービス
2.リテイルサポートサービス
  小売店舗の売場づくりにとって必要な課題を解決するさまざまなサービス
3.海外棚卸サービス
  中国や韓国、東南アジアにおいて棚卸サービスを提供、今後リテイルサービスも展開

参考画像:2019年度 決算説明資料より

事業別の売上比率は上図の通り国内棚卸しが60%以上を占めております
同社の計画としては、すでに高シェアの棚卸し事業を軸にリテールサポートや海外事業に経営資源を投入していく予定となっております

参考画像:マネックス証券より

各事業別の売上推移になります
すでに高シェアの国内棚卸しは頭打ちになっておりますが、リテールサポートは順調に成長していることが確認できます
海外棚卸しはまだ成果が見えておりません


参考画像:マネックス証券より

各事業別の利益率推移になります
反対にこちらは国内棚卸しが向上しており、利益に大きく貢献していることがわかります
こちらは高シェアであることのスケールメリットを活かした生産性の向上によるものと思われます

エイジスの経営戦略として、事業のシェアを充分高めた後に生産性向上による利益の拡大を図っていることが伺えます
リテールサポート事業・海外事業についても、この量から質への転換が起こるまで成長が出来るかどうかが今後の同社の業績のカギを握ると思われます

損益計算書から成長性を評価

それではまずは損益計算書からエイジスの売上・営業利益・純利益の推移を見てみましょう

売上は一定の成長率で順調に成長しておりますが、2010年から2013年まで利益が大きく落ち込んでおります
これはリーマンショックによる影響を大きく受けたと思われ、景気敏感性が高いことがわかります

各期間における成長率は以下になります

  7年間平均 5年間平均 3年間平均
売上高 3.9%   6.2% 5.1%
営業利益 5.4%   25.1% 12.6%
純利益 7.7%  34.8%  14.3%

売上は5~6%の成長が期待できそうです

成長性まとめ
・売上は5~6%で順調に成長している
・景気敏感性が高く景気によって利益が大きく左右される

成長性スコア:2点

損益計算書から収益性を評価

続いて利益率などの収益面を見てみましょう

ROEはが18~20%程で推移しており悪くありません
利益率はそれほど高くありませんが、向上傾向にある事が好感できます
ただこちらも景気によって大きく落ち込んでしまします

収益性まとめ
・ROEは18~20%程度
・営業利益率・純利益率ともに向上傾向
・景気に左右されやすい
収益性スコア:3点

 

貸借対照表から財務健全度を判断

貸借対照表から資産状況を確認し、財務健全度を見ていきます

自己資本比率が70%以上あり、負債比率も30%以下まで抑えられております
また純資産以上の内部留保を持っており、過去の利益が順調に蓄積されていることが確認出来ます
現金もかなりの額を保有しておりますので、財務的な安全性はかなろい高いと思われます

財務健全度まとめ
・自己資本比率 70%以上
・負債比率 30%以下
・純資産以上の内部留保

財務健全度スコア:5点

キャッシュフロー推移を確認

営業キャッシュフロー(以後営業CF)から資本的支出を除いたフリーキャッシュフロー(以後フリーCF)の推移をみていきましょう

ここ数年の好調な業績に伴い営業CFが順調に伸びています
また、純資産における資本的支出の割合が平均50%以下とそれほど高くなく、プラスのフリーCFを確実に残す事が出来ています

キャッシュフロー推移まとめ
・資本的支出/純資産 50%以下

CF推移スコア:3点

 

株主還元

配当性向や自社株買いの実績から経営者がどれくらい株主を重視しているか探ります
まずは配当金の実績をみてみましょう

参考画像:マネックス証券 HPより

配当性向は30%程度を目安としており、業績に伴った配当を実施しております

参考画像:IR BANK HPより

自社株買いも積極的に行っており、現在発行済み株数の20%以上もの自社株を保有しております
総合的に見て株主還元度は高いと言えると思います

株主還元まとめ
・配当性向は30%程度
・発行済み株数の20%以上の自社株を保有

株主還元スコア:4点

 

エイジス財務分析 評価結果

エイジスの財務分析結果についてまとめます

・成長性 2点
・収益性 3点
・財務健全度 5点
・フリーCF推移  3点
・株主還元 4点

総合評価 3.4点

エイジスの総合評価については3.4点となり、投資適格銘柄と判定します

銘柄の傾向としては成長性、収益性いずれもバランスが良いと思います
リテールサポート事業や海外事業が順調に育てばさらなる飛躍も期待できそうです
また、株主還元意識が高く、配当や自社株買いで積極的に株主に利益を還元してくれるところもポイントが高いですね

注意点としては景気敏感性が高いことです
財務が健全なため景気後退にも耐えうる事は出来るかと思いますが、景気後退時下での投資は注意が必要となってくると思います

以上がエイジスの財務分析結果になります
今後同銘柄の適正価格や購入推奨価格についての記事も作成予定なので
楽しみにしていてくださいね

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