【4290】プレステージ・インターナショナル財務分析 収益性・成長余地・財務健全度を探る

3点台

この記事では、財務諸表から主要指標の数値を抜き取り、以下の項目について独自の採点方式で5段階評価を行い、ランク付けをしていきます

評価項目

・収益性 (売上高利益率・ROE等)

・成長性 (売上高・利益増加率)

・財務健全度 (自己資本比率・負債比率)

・フリーキャッシュフロー推移 
  (FCF推移・資本的支出/純資産) ・株主還元 (自社株買い・配当性向・IR充実度)

参考ページ
各評価項目に対する採点基準

プレステージ・インターナショナル 企業概要

プレステージ・インターナショナル(以下PI)は、ロードアシスト・プロパティアシスト・インシュアランスなどの分野でBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業を手がける企業で、国内3カ所にコンタクトセンターを持ち、世界18ヵ国21拠点で展開するグローバルカンパニーです

クライアント企業のサービスを代行する形で、主に以下の事業を展開
コンタクトセンターと現場での解決を見出すフィールドスタッフとの連携にITを組み合わせたサービスを特徴としています
・ロードアシスト事業
 車のトラブル時に24時間365日緊急要請に対応しロードサービスを提供
 自動車メーカー・ディーラー、損保会社、保険代理店などが主なクライアント

・プロパティアシスト事業
 住まいのあらゆるトラブルへの駆けつけ対応やコインパーキングなどでのトラブル対応
 主なクライアントはマンションディベロッパー、ハウスメーカー、不動産管理会社、その他多数

・インシュランスBPO事業
 海外駐在向けヘルスケア・プログラム、キャッシュレス・メディカルサービスを提供
 主なクライアントは損害保険会社、保険代理店等

・ワランティ事業
 ワランティ(保証)をテーマに家賃保証、住宅設備延長保証、介護費用保証などを提供
 主なクライアントは賃貸管理会社、介護施設運営等


いずれの事業においても、単純なアウトソーシングではなく顧客の深い部分まで踏み込んだアウトソーシングに特化しており、簡単に新規参入にすることができない事がPIの強みであると言えます

プレステージインターナショナル 公式HP

損益計算書から成長性を評価

それではまずは損益計算書から情報企画の売上・営業利益・純利益の推移を見てみましょう

長期間に渡り非常になだらかな右肩上がりの業績となっております
特筆すべきはリーマン・ショック後の景気後退にもそれほど影響を受けていないところで、不況に強い企業であることがわかります

各期間の成長率は以下になります

  10年間平均 5年間平均 3年間平均
売上高 8.7%    8.9% 8.1%
営業利益 8.0%  8.3%  7.5%
純利益 7.2%   12.6% 4.5%

長期間において売上・利益共に非常に安定した成長をしております
顧客の深い部分まで踏み込んだアウトソーシングに特化するという強みが安定成長の根源となっているようです

成長性まとめ
・売上・利益共に8%前後の成長を安定的・長期的に維持している
・不況に強く、景気後退時にも比較的安定した業績

成長性スコア:3.5点

 

損益計算書から収益性を評価

続いて利益率などの収益面を見てみましょう

ROEは低下傾向にありましたが13%前後に落ち着きそうです
営業利益率は12.6%純利益率は8.5%前後といずれも物足りないレベルではあります
収益率に関してはコスト低減や、資本の有効利用を望みたいところです

収益性まとめ
・ROE13%、営業利益率12.6%・純利益率8.5%とやや物足りないレベル
収益性スコア:2.5

 

貸借対照表から財務健全度を判断

貸借対照表から資産状況を確認し、財務健全度を見ていきます

利益の積み上げにより、年々内部留保を積み上げていることがわかります
自己資本比率も一貫して70%前後あり、負債比率も40%前後で安定しております
少々現金を持ち過ぎの感がありますが、財務的な安全性という観点では非常に良いと思います

財務健全度まとめ
・現金、内部留保共に増加傾向
・自己資本比率 70%以上
・負債比率 40%前後

財務健全度スコア:4点

キャッシュフロー推移を確認

営業キャッシュフロー(以後営業CF)から資本的支出を除いたフリーキャッシュフロー(以後フリーCF)の推移をみていきましょう

営業CFが順調に伸びていることが確認できますが、近年の規模の拡大に伴い資本的支出も増加傾向にありフリーCFは横ばいとなっております
また、純資産における資本的支出の割合が平均68%とそれなりの水準にあることから、事業の維持・拡大にはそれなりの資本を必要としている事がわかります

キャッシュフロー推移まとめ
・資本的支出/純資産 68%
・フリーCF推移 横ばい傾向

CF推移スコア:2点

 

株主還元

配当性向や自社株買いの実績から経営者がどれくらい株主を重視しているか探ります
まずは配当金の実績をみてみましょう

参考画像:マネックス証券 HPより

配当については2011年から9年間連続増配しており来期についても増配を予定しております
配当性向は平均30%を目処にしているようで純利益の成長と共に増配が期待でき、よほどの業績悪化が無い限りは増配傾向は続くかと思われます
尚、自社株買いには積極的では無いようです

株主還元まとめ
・9年連続増配
・自社株買いの実績なし

株主還元スコア:3.5点

 

プレステージ・インターナショナル財務分析 評価結果

PIの財務分析結果についてまとめます

・成長性 3.5点
・収益性 2.5点
・財務健全度 4点
・キャッシュフロー推移  2点
・株主還元 3.5点

総合評価 3.1点

プレステージ・インターナショナルの総合評価については3.1点と評価し、投資適格銘柄と判定します
銘柄の傾向としては成長性が特に安定しているため、将来の見通しがたてやすく安心して長期保有が出来るかと思います

収益性に関しては課題が残りますので、資本政策やコスト面の向上が見られれば更に良い銘柄へと化けるかもしれませんね

以上がプレステージ・インターナショナルの財務分析結果になります
今後同銘柄の適正価格や購入推奨価格についての記事も作成予定なので
楽しみにしていてくださいね

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