【3712】情報企画 財務分析 収益性・成長余地・財務健全度を探る

3点台

平均この記事では、財務諸表から主要指標の数値を抜き取り、以下の項目について独自の採点方式で5段階評価を行い、ランク付けをしていきます

評価項目

・収益性 (売上高利益率・ROE等)

・成長性 (売上高・利益増加率)

・財務健全度 (自己資本比率・負債比率)

・フリーキャッシュフロー推移 
  (FCF推移・資本的支出/純資産) ・株主還元 (自社株買い・配当性向・IR充実度)

参考ページ
各評価項目に対する採点基準

情報企画 企業概要

情報企画は会計・税務・金融などの専門家集団として、信金など金融機関や一般事業法人に対し、担保不動産管理システムや財務分析・企業評価支援システム等の業務支援パッケージを開発、販売をしている独立系のシステムインテグレーター企業です
主要な販売先は、都市銀行や全国の地方銀行、信用金庫、信用組合であり、業界トップクラスの高い利用率を誇っているのが特徴です

製品・サービスは以下の通りです

●金融機関向け製品
  信用リスク管理関連製品:
   法人決算書リーディングシステム・財務分析システム・法人格付システム 等
  融資関連製品:
   融資稟議支援システム・契約書作成支援システム・事業性評価支援システム 等
  総務・経理関連製品:
   固定資産管理システム・決算業務支援システム・有価証券管理システム 等

●一般事業法人向け製品
  税務・会計関連製品: リアルタイム連結システム・固定資産管理システム 等

●不動産事業
  不動産賃貸・管理

参考:情報企画 公式HP

損益計算書から成長性を評価

それではまずは損益計算書から情報企画の売上・営業利益・純利益の推移を見てみましょう

2009年に大きく減収減益しており、2008年の水準に戻るまで5年程かかっております
リーマンショックの影響を大きく受けており、景気敏感性は強いと言えるでしょう

各期間毎の成長率は以下になります

  13年間平均 10年間平均 5年間平均 3年間平均
売上高 1.5% 4.4%   4.0% 5.7%
営業利益 3.1% 13.1%   9.5% 6.9%
純利益 1.7% 17.8%   12.5% 2.8%

リーマンショック後の10年間に限って言えばそれなりの成長率となりますが、リーマンショック前を含める13年間の平均となると成長率は非常に悪くなります

成長性まとめ
・景気の影響に大きく左右される
・リーマンショック後に限ればそれなりの成長率
・リーマンショック前から比較すると成長率は非常に低い

成長性スコア:1点

損益計算書から収益性を評価

続いて利益率などの収益面を見てみましょう

ROEは近年では19%前後で推移しており高水準と言えます
営業利益率は35.8%、純利益率は24.8%と非常に優秀ですがいずれも景気後退時には激しく低下します
こちらも良くも悪くも景気の影響に大きく左右されると言えます

収益性まとめ
・ROE19%、営業利益率35.8%・純利益率24.8%と収益率はかなり優秀
・景気の影響に大きく左右される

収益性スコア:3.5

 

貸借対照表から財務健全度を判断

貸借対照表から資産状況を確認し、財務健全度を見ていきます

利益の積み上げにより、年々内部留保を積み上げていることがわかります
自己資本比率も一貫して70%以上あり、負債比率も20%前後で安定しております
現金も程よく保有しており財務的な安全性という観点では文句の付け所が見つからないように思えます
尚、2015年に現金が減少しているのは大規模な自社株買いを実施したためです

財務健全度まとめ
・現金、内部留保共に増加傾向
・自己資本比率 70%以上
・負債比率 30%以下

財務健全度スコア:5点

キャッシュフロー推移を確認

営業キャッシュフロー(以後営業CF)から資本的支出を除いたフリーキャッシュフロー(以後フリーCF)の推移をみていきましょう

営業CFが順調に伸びていることが確認できます
2013年に資本的支出が突出しておりますが、こちらは収益不動産物件の取得によるものです
ただし、売上全体における不動産収益は5%と大きくはありません
資本的支出は純利益に対してそれなりにあるのでフリーCFはそれほど多く残せておらず、また傾向としても横ばいとなっております

キャッシュフロー推移まとめ
・資本的支出/純利益は平均90%以上多め
・フリーCF推移 横ばい傾向

CF推移スコア:2.5

 

株主還元

配当性向や自社株買いの実績から経営者がどれくらい株主を重視しているか探ります
配当金及び自社株買いの実績をみてみましょう

参考画像:IR BANK HPより

 




配当性向に関しては30~40%を意識しているようで、利益に応じた配当金を支払っておりますが、大幅な減益時には減配もしております
赤字の年度に関しても無配にしていないところは好感が持てます
また2015年に7.8億円もの大規模な自社株買いを実施しており、現在発行株数の18%もの自社株式を保有しております
以上の理由から株主還元意識は高いと思われます

株主還元まとめ
・配当性向に関しては30~40%を目安としている
・発行株数の18%もの自社株式を保有

株主還元スコア:4

 

情報企画    財務分析 評価結果

情報企画の財務分析結果についてまとめます

・成長性 1点
・収益性 3.5点
・財務健全度 5点
・フリーCF推移  2.5点
・株主還元 4点

総合評価 3.2点

情報企画の総合評価については3点と採点し、投資適格銘柄と判定します

銘柄の傾向としては、金融機関に特化した事業のため景気敏感性が高く、景気後退時には業績が大幅に悪化することが予想されます
対して財務基盤が非常にしっかりとしているため、景気後退を乗り越える事をも充分期待できますので投資対象として考える価値は充分にあると思います

何れにせよ景気の循環と共に株価水準が大きく変動することが予想され、投資タイミングが非常に重要となるため、安心して長期保有出来る銘柄であるとは言い難いと言えるかもしれませんね

以上が情報企画の財務分析結果になります
今後同銘柄の適正価格や購入推奨価格についての記事も作成予定なので
楽しみにしていてくださいね

コメント

タイトルとURLをコピーしました