【3085】アークランドサービス財務分析 『かつや』の収益性・成長余地・財務健全度を探る

3点台

この記事では、財務諸表から主要指標の数値を抜き取り、以下の項目について独自の採点方式で5段階評価を行い、ランク付けをしていきます

評価項目

・収益性 (売上高利益率・ROE等)

・成長性 (売上高・利益増加率)

・財務健全度 (自己資本比率・負債比率)

・フリーキャッシュフロー推移 
  (FCF推移・資本的支出/純資産) ・株主還元 (自社株買い・配当性向・IR充実度)

参考ページ
各評価項目に対する採点基準

アークランドサービス 企業概要

カツ丼専門店『かつや』を直営、FCで展開しています
「からやま」・「からあげ縁」など空揚げ専門店など育成中
とんかつは外食系では少し割高感があり、専門性が高くチェーン店には不向きといわれていますが、かつやは商品を格安の値段で提供しシェアを着実にひろげています
その安さの秘訣は独自開発のオートフライヤーにあり、それにより徹底した低価格化・商品の高品質化がはかられています
同じく揚げ物の空揚げ専門店での今後の成長が期待されます

アークランドサービスホールディングス株式会社 公式ウェブサイト
アークランドサービスホールディングス株式会社では、とんかつ 「かつや」を展開しています。お近くの「かつや」でとんかつを是非、ご賞味ください。

損益計算書から成長性を評価

それではまずは損益計算書からアークランドサービスの売上・営業利益・純利益の推移を見てみましょう

売上・利益共にきれいな右肩上がりで成長しております
10年間の成長率は売上・利益共に14%前後と高い成長率を誇っていますが、近年では8%程度に落ち着いています
過去の売上・利益の成長率は下記の通りになっております

  10年間平均 5年間平均 3年間平均
売上高 13.1%  9.7% 7.9%
営業利益 14% 8.9% 6.0%
純利益 13.6%   7.3% 3.1%


外食系チェーン店の特徴として、一度成功させてしまえば店舗を増やすことにより比較的容易に売り上げを増加させていく事が可能で、かつやも店舗数の増加に伴い順調に売り上げを上昇させております
現在店舗数は400店を超えていますが、経営陣は1000店舗程度を目安にしており、競合も少ないことからまだまだ成長余地はあると考えられます

成長性まとめ
・10年間成長率は売上・利益共に14%前後
 近年は10%程度で落ち着いている ・競合が少なくまだ店舗数増加による成長の余地がある

成長性スコア:3.5点

損益計算書から収益性を評価

続いて利益率などの収益面を見てみましょう

ROEは約15%であり一般的な外食業の平均7%を大きくこえています
営業利益率も13%平均の8%を大きく超えています
やはり「とんかつ」という参入しずらいジャンルでオートフライヤーでの高品質低価格化できていることが強みになっていると考えられます

収益性まとめ
・外食産業としてはROE15%、営業利益率13%と収益率はかなり優秀
収益性スコア:3

 

貸借対照表から財務健全度を判断

貸借対照表から資産状況を確認し、財務健全度を見ていきます

 

利益の積み上げにより、年々内部留保と共に現金を積み上げていることがわかります
自己資本比率も一貫して70%前後あり、負債比率も40%前後であることから
財務に関しては文句の付け所が見つからないように思えます

財務健全度まとめ
・現金、内部留保共に増加傾向
・自己資本比率 70%以上
・負債比率 40%以下

財務健全度スコア:5点

キャッシュフロー推移を確認

営業キャッシュフロー(以後営業CF)から資本的支出を除いたフリーキャッシュフロー(以後フリーCF)の推移をみていきましょう

営業CFが順調に伸びていることが確認できます
また、純資産における資本的支出の割合が平均34%と低めな事から、事業の維持・拡大に多額の資本を必要としない事がわかります
これは直営店事業よりもFC経営を重点的に進めているためかもしれません
そのため多額なフリーCFを残す事が出来、事業成長への投資にあてる事が出来ます

キャッシュフロー推移まとめ
・資本的支出/純資産 34%
・フリーCF推移 増加傾向

CF推移スコア:4点

 

株主還元

配当性向や自社株買いの実績から経営者がどれくらい株主を重視しているか探ります
まずは配当金の実績をみてみましょう

参考画像:SBI証券 HPより

配当金は純利益と共に順調に増加しており、5年で2倍になっております
反対に配当性向は通年15%前後で推移しており、配当金にそれほど積極性を感じられません
自社株買いの実績もないことから、株主還元に対する意識はやや低いように思われます
アークランドサービスにはアークランドサカモトという親会社が存在し、株式の半数以上を保有しております
一般にこういった企業は株主還元にそれほど積極的でないことが多いですが、
アークランドサービスにも当てはまっているようです

株主還元まとめ
・配当金は純利益の上昇に伴い増加傾向
・配当性向は15~20%とやや低め
・自社株買いの実績なし

株主還元スコア:2点

 

アークランドサービス財務分析 評価結果

アークランドサービスの財務分析結果についてまとめます

・成長性 3点
・収益性 3.5点
・財務健全度 5点
・フリーキャッシュフロー推移  4点
・株主還元 2点

総合評価 3.5点

アークランドサービスの総合評価については3.5点となり、投資適格銘柄と言えます
銘柄の傾向としては財務も非常に強固なため安心して保有できると思います

また、豊富なFCFを店舗数拡大による成長に振り分けれるため、成長性にも期待できます
出店余地に注意しつつ、店舗数拡大⇒増収増益⇒株価上昇とキャピタルゲインに期待が持てそうです

以上がアークランドサービスの財務分析結果になります
今後同銘柄の適正価格や購入推奨価格についての記事も作成予定なので
楽しみにしていてくださいね

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